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ザクロの葬列二次創作中心。ブログサイトです。PAGE | 12 11 10 9 8 7 5 4 6 | ADMIN | WRITE 2009.12.13 Sun 11:12:03 ろくがつはあめ稲妻１１ 雷門中 ろくがつはあめ 松野の話。 ＦＦぐらいの話。雷門メンバーとサッカーするのが なんだか楽しいと思う松野。 「なんとなく」 興味をもって 「たいくつ、しなさそう」 ただそれだけの理由で助っ人になって 気がついたらそれが当たり前になっていた 「あ、め…」 土砂降り、窓から見える景色は全部雨少し先の視界もない いつもなら河川敷にいる時間 いつもなら息を切らして走ってる時間 仲間の声が交差する時間 突然の大雨で自分の部屋に居ながらユニフォームを着込んでジャージ姿で転がる滑稽さ 今日はボールが蹴れない日 今日はユニフォームに汗が滲まない日 今日はスパイクが汚れない日 今日は仲間の顔が見れない日 今日は仲間の声が聞こえない日 愛用のピンクと水色の帽子を被りなおして寝返りをうったら 視界の先に昨晩、磨いたスパイクがあった 少し土汚れて色褪せはじめてきていた その横にはサッカーボール ついこの間 買ったのに年季を感じるのは傷みかたがハンパじゃないから 毎日蹴ってるボール 今日は無理 ……今日は…… 急に 悔しくなった、虚しくなった ちくしょう！！！ 耳に障る雨音 気がついたら外にいて、ずぶ濡れで、泥が跳ねててぐちゃぐちゃだった スポーツバッグを引っ提げて 磨いたスパイクを泥まみれにして 何処に向かうの？ ボクの足！ そんなこと わかってる、知ってる ズシャッ 最後、でっかい音で水溜まりを踏み付けた でっかい水溜まりになってる土のグラウンド 泥にまみれたサッカーボール スパイクの足跡 知ってる声 「なんだ、やっぱり来てたのか」 振り向けば同じくずぶ濡れな仲間が笑っていた 「みんな考えることは一緒なんだよ」 なんだかんだできっと、たぶん ボクらはみんな似た者同士 その時ボクらの足元にボールがひとつ転がった 「遅ぇぞ！！みんな！！！」 雨を掻き消す大声がグラウンドの奥から響いた そしていつもの決まり文句 「サッカー、やろうぜ！！！」 そう、 その一声が 日常、 そうそう このカンジ！ ほら、やっぱり君たちといたら退屈なんてしないんだ！ だからボクはここにいる
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